日本生殖心理学会誌 / 論文投稿
「日本生殖心理学会誌 Vol.8 No.2 P 25 ~ 31 ( 2022年12月23日発行 ) 」に掲載されました以下の論文に付きましては著者の都合により取り下げとさせていただきます。
「先天性心疾患をもつ女性が受けてきた妊娠・出産に関する情報提供と希望する情報」
著者名: 田所 潤子
2023年11月30日
一般社団法人 日本生殖心理学会
理事長 古賀 文敏
学会誌がメディカルオンラインに掲載されることになりました。( 2022年3月 )
日本生殖心理学会誌の創刊にあたり
東京に寒波が訪れた数日後の節分の日、事務局と数人のメンバーで日本生殖心理学会誌創刊号の最終チェックを行いました。重くずっしりとした原稿に感動もひとしおです。一昨年、学会誌の発行を理事会で認めて頂いてから、瞬く間に月日が流れた様に思います。学術集会に間に合わせることができ、ほっとしています。忙しい中で第11回学術集会の講演原稿をお寄せ頂きました先生方、原著論文を投稿していただいた会員の皆様、査読の先生方に深く感謝いたします。生まれたばかりの本誌はたくましい産声をあげました。大きく成長するように、どうぞ会員の皆様の心からのご支援とご尽力をお願い致します。
編集委員長 齋藤 益子
投稿規程
本紙への投稿者は、原則として本学会の会員に限ります。
投稿規程 ( 2021年 4月 1日 改定版 ) のダウンロード ( 197KB )
関連様式のダウンロード
巻頭言
生殖医療は、体外受精胚移植法の誕生で一つのエポックメーキングな時期を体験しました。そして、爾来36年間でテクノロジーの面では大きな発展を遂げたと言えますが、心の医療に関しては、まだまだ十分とは言えません。不妊症を患う患者は大きなストレスにさらされて苦しい治療生活を送っています。心は身体よりもはるかに制御が難しく、かつ身体への影響が大きいので、不妊治療においては最も大きな要素であるはずなのに、生殖医療の実際の臨床では余り重要視されてきませんでした。そこで、本学会が2003年に久保春海名誉理事長と現在の役員によって、まずは研究会として設立され、2005年に学会として発足しました。
本学会では現在の名誉理事長久保春海教授のリーダーシップと役員の皆様の多大の努力によって、この10年間にその基礎が作られました。2013年より私が跡を引き継いだとき、さらに大きな発展のために、いくつかの事業を展開しようと考えました。
それらは
( 1 ) 本学会から生み出された生殖医療臨床や相談士の活動に関するサーベイを実施すること。
( 2 ) 本学会に参加する全職種のブレーンストーミングの会の実施。
( 3 ) 本学会の国際化、
そして最後がそれら4つの事業のうち最も困難で、かつ重要なものである学会誌の創設でした。
そもそも学会は同じ分野で志を同じくする者同士が集まり、議論し、時には同じ方向で活動できるように指針を出したりする学術集会としての機能が主なものです。しかし、学術集会のみでは得られない情報もあります。それは、文字を通して得られる情報です。口頭やポスターでは時間を掛けてじっくり反芻するように情報を取得することは困難ですが、文字情報はそれが可能です。それだけ交流する情報の質が深くなる訳です。また、投稿された論文は長い期間にわたって残り、後世の会員達にも伝わるという点でも本雑誌の創設は本学会と会員にとって大きな意味があり、この度その第一号が発刊されることは大変慶賀に堪えません。
さて、本学会誌の発刊に際しては齋藤益子編集長を始め、編集委員の先生方、そして多忙な時間を割いて査読を引き受けて頂いた全国の査読委員の先生方の大きなご貢献を頂きました。この誌面を借りまして厚く御礼申し上げます。今後は、わが国で唯一の「生殖心理学」を扱う雑誌としてクオリティーの向上に努めて参りたいと存じます。また、将来各国からの英文の論文を掲載して、私の提案する事業のもう一つの柱である国際化に貢献ができることを期待しております。会員の皆様がこのジャーナルを活用され、それがひいては辛い治療を続ける患者の幸福につながることを切に希望します。
日本生殖心理学会
監事 森本 義晴
(元理事長 2021年6月より現職)