日本生殖心理学会では、生殖医療や不妊心理臨床に関心を持つ、心理師 ( 士 ) を対象とした 2024年度 ( 第18期 ) 「生殖心理カウンセラー養成講座」を開講いたします。
2024年度 ( 第18期 ) 生殖心理カウンセラー養成講座のご案内
2024年度 生殖心理カウンセラー / 生殖医療相談士 ( 共通 ) 養成講座案内 ( PDFダウンロード )
生殖心理カウンセラーは、不妊・生殖にかかわる心理的困難を抱える方への支援を担う心理職者 ( 臨床心理士・公認心理師 ) のための資格です。このような養成課程は世界的にみても例がなく国内外で高い評価を受けており、認定者は全国の生殖医療現場などで活躍しています。
2022年4月、不妊治療が公的保険医療制度に組み入れられ、保険点数表に「公認心理師」による相談支援の文言が入り、心理職による支援が"あたりまえ"の生殖医療に含まれることになりました。しかし不妊当事者への専門的な心理支援を行うには、生殖医療の知識や他職種との連携、そして複雑な不妊当事者心理の理解が不可欠です。本講座では、最新の生殖医療や制度の知識から、専門的な心理支援のための実践的技術まで、質の高い講義と演習により身につけることが可能です。
また、不妊や生殖の問題は、あらゆる心理臨床領域に現れてきます。子育て臨床、学校臨床、家族臨床など、生殖医療の現場以外でも不妊や生殖医療の知識とその心理的影響について知っていることは、クライエントの理解や援助に役立つでしょう。本講座では、そのような方のために【基礎コース】を用意しています。【基礎コース】では、生殖医学の基礎知識や不妊体験者の心理について学ぶことができます。そして【基礎コース】を修了された受講者は、より専門的・実践的な【専門コース】に進むこともできます。【専門コース】では、さらに専門的かつ最新知識の習得とロールプレイ等の演習により、「生殖心理カウンセラー」として不妊クリニック等生殖医療の現場で活躍できる人材を養成します。
生殖医療の現場で働きたい臨床心理士・公認心理師の方はもちろん、不妊クライエントとのかかわりに悩んだことのある心理職者など、この領域に少しでも関心がある方の受講をお待ちしています。
「生殖心理カウンセラー養成講座」および「がん・生殖医療専門心理士養成講座」の、いずれかの「基礎コース」を受講された方は、各コースの「専門コース」から受講頂く事が可能です。
上記いずれかの資格認定者も、「基礎コース」の受講は免除となり、専門コースから受講いただく事が可能です。
講義スライドのサンプルをご覧いただけます
2024年度 生殖心理カウンセラー養成講座 概要
主催 | 日本生殖心理学会 ( JSRP ) 理事長 古賀 文敏 |
目的 | 基礎コース一般心理臨床において不妊体験者をクライエントとした場合に適切な援助が行えるよう、生殖医学及び生殖・不妊心理学の基本的知識を習得する。また生殖・不妊の問題に専門性を持つ生殖心理カウンセラーとしての基本必須知識を学ぶ。専門コース生殖・不妊の心理的問題に専門性を持つ心理臨床家として必要な知識及び技能を修得する。 |
講座の内容 |
Web上のオンデマンドで学ぶeラーニング講義と、集合型のスクーリング演習を組み合わせて実施します ( 状況によってはオンライン演習に振り替えとなる可能性もあります )。 【 基礎コース 】は、生殖医療施設に勤務する臨床心理士・公認心理師のみならず、一般の心理臨床家が不妊患者に対応するための基礎知識を提供するものとします。基礎コース修了者には、基礎コースの修了証を授与し、専門コースの受講を可能とします。 臨床心理士資格の継続研修ポイント申請予定です ( 専門コース受講者のみ )。 |
講師 | 平山 史朗 ( コースディレクター、本学会 副理事長 ) 他、 医学面は原則として本学会・役員の医師が担当します。 |
修了証 | 講座修了後、基準を満たした者に修了証を授与します。 |
認定証 | 専門コース修了者に対し、生殖心理カウンセラー認定試験を実施し、 合格者には本学会認定の生殖心理カウンセラー資格登録証を授与します。 ( 5年毎に更新 ) |