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日本生殖心理学会 パンデミック対処委員会よりの提言: 1
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大に際して

新型コロナウイルス感染症 ( COVID-19 ) の流行拡大は、多くの人に対してメンタルヘルス上の問題を生じさせることが懸念されています。未知のウイルスに対する不安や恐れ、自粛生活によるストレス、見えないウイルスへの不安から生じる偏見や差別、またあふれる情報に振り回されることによる混乱・疲弊など、これまでにないストレスへの対処が必要となっています。

さらに、不妊治療を利用してお子さんを望まれる方にとっては、日本生殖医学会から4月1日に出された声明で不妊治療の延期を推奨されたこともあり、いま妊娠しようとすることが良いことなのか迷われたり、同時に見通しの立たない状況から時間が過ぎることが妊孕性 ( 妊娠する力 ) の低下につながるのではないかとの不安も強くお持ちのことと思います。

日本生殖心理学会 ( 以下、本学会 ) は、生殖医療を実施する機関並びに生殖医療従事者の皆様に対し、正確な情報提供ならびに適切な不妊治療の実施に加え、不妊患者の方々の不安をはじめとする心理社会的側面に対する配慮をしていただくようお願い申し上げます。

また、不妊患者の皆様におかれましては、まずはとにかくご自身の心身の健康を保つための取り組みを続けていただきたいと思います。この状況において、不安や焦りを感じることは異常なことではありません。皆さんがこれまで不妊の状況で培ってこられた、ストレスへの対処法は、この状況でも役に立つことがあります。

不妊に関わるさまざまな心配や不安、気がかりなことをご相談になりたいときには、本学会が認定する「生殖心理カウンセラー」、「生殖医療相談士」、「がん・生殖医療専門心理士」が力になります。ぜひご相談ください。



日本生殖心理学会 パンデミック対処委員会よりの提言・情報提供   

  1. 新型コロナウイルス感染症 ( COVID-19 ) の流行拡大に際して
  2. 生殖医療従事者の皆様へ
  3. コロナ禍で不安を抱えている不妊患者様へ
  4. 不妊当事者の皆様へ:心理的健康を保つために役立つ情報



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